Hondaが、自転車に取り付ける電動アシストユニットとそれに連動するスマートフォンアプリで、さまざまな自転車を電動アシスト化・コネクテッド化するサービス「SmaChari(スマチャリ)」を発表した。車体の独自開発ではなく、既存のスポーツバイクに搭載するサービスだ。第1弾として「ワイズロード」がコーダーブルームの軽量クロスバイクに搭載するオリジナル商品を9月に販売開始する。
構想4年!きめ細やかなアシスト制御システムで既存車体を「スマートe-Bike」に
自動車メーカーのHondaが新事業として今回発表した「SmaChari」の特徴は、国内初となる「既存のスポーツバイクを後付けでe-Bike化」するだけでなく、そのきめ細やかな制御システムにある。発表によると、システムが電動アシスト機能の故障やエラーを検知してユーザーに通知するだけでなく、予期しない急発進を抑制する機能や、同社が保持・収集する四輪車、SmaChariユーザーの走行データに基づいて、急ブレーキの多い地点などで注意喚起する機能などを備えている。つまり「SmaChari」を搭載することで、快適なだけでなくより安心な移動につながるというわけだ。
また制御システムはアプリとしてスマートフォンで操作できる。アプリでは自転車の所有者情報をオンラインで管理できるようになっており、NFCタグでシステム起動をワンタッチでできるようになったり、スマートフォン上でキーの貸し借りも可能になる。
実用化にあたっては、既存の自転車メーカーと協働することが前提となっており、今回第1弾としてスポーツバイク専門店チェーン「ワイズロード」が企画し、軽量クロスバイクとして人気の「RAIL Active(コーダーブルーム製)」をe-Bike化する。「SmaChari」を搭載しても15kgとなる、スーパー軽量e-Bikeの誕生だ。
第1弾は「RAIL Active-e」 9月発売予定
商品名:RAIL ACTIVE-e
予定価格:¥220,000(税込)
発売日:2023年9月(予定)
受注開始:2023年5月(予定)
記念すべき実用化第1弾は、全国に展開するスポーツバイク専門店チェーン「ワイズロード」が手掛けた。日本のスポーツバイクブランド「KhodaaBloom」が発売し、品薄になるなど大人気の軽量クロスバイク「RAIL Active」がベースだ。ロードバイク並みの超軽量アルミフレーム、直進性に優れた設計、厳選されたパーツスペックはスポーツライドも存分に楽しめると定評がある。こちらも人気になることは確実だろう。
CYCLE MODE TOKYO 2023などで実車展示
5月の受注開始に向け、Hondaのショールームなどで実車が展示される。来月開催予定の「CYCLE MODE TOKYO 2023」でもブースで展示されるので、来場予定の方はぜひチェックしよう(入場は有料)。
・Hondaウエルカムプラザ青山
住所:東京都港区南青山2-1-1
展示期間:2023年3月29日(水)~3月31日(金)、4月3日(月)~4月9日(日)
(入場無料)・「CYCLE MODE TOKYO 2023」Hondaブース・Y’s Roadブース
会場:東京ビッグサイト 西4ホール 小間番号 W-704
展示期間:2023年4月15日(土)~4月16日(日)
(入場はチケット制、有料)