軽量アルミ合金フルサス「Chisel」刷新、さらに軽量化｜SPECIALIZED

2024年10月2日ニュース,製品情報

「SPECIALIZED（スペシャライズド）」が、軽量でハイパフォーマンスなアルミ合金フルサスペンションバイクChiselを刷新した。独自の溶接技術が叶えた軽量性、走破性、ペダリング効率が特徴だ。以下、リリースより紹介。

スピードメタルの圧倒的疾走感

新型Chiselは、世界最速XCレースマシンのEpic 8が持つ最先端のキネマティクスとジオメトリーを、高度な溶接技術D’Aluisio Smartweld（ダルージオ・スマートウェルド）テクノロジーで作り上げた一台。レースコースでライバルと競うときも、馴染みのトレイルを疾走するときも、確かなパフォーマンスを体感できます。

D’Aluisio Smartweldか叶える軽量性とパフォーマンス

新型ChiselはD’Aluisio Smartweldのおかげで、アルミ合金XCフレームセットにおいてクラス最軽量を達成。従来のアルミフレームでは、チューブ同士を最も応力の集まる部位で溶接します。一方D’Aluisio Smartweldテクノロジーを採用した溶接では、チューブ形状をハイドロフォーム加工し、溶接ビードが入り込む「谷間」、つまりは接合部をそのような応力集中部から遠ざけることで、最大限の強度を最低限の重量で実現しているのです。

シートチューブからボトムブラケットまで一体構造

これまでのアルミ合金バイクでは、ただの筒であるシートチューブにBBシェルを溶接していました。一方の新型Chiselは、ハイドロフォーム加工で一体構造とした、前例のないシートチューブを採用しています。

効果的な剛性とコンプライアンスの共存

D’Aluisio Smartweldテクノロジーは、新型Chiselにクラス一の軽さだけでなく、これまで不可能と考えられていたハンドリング性能やライドクオリティーをも与えています。細かなデザインと加工が施されたそれぞれのチューブは、肉厚や形状が連続的に変化。ペダリング効率を高める部位には剛性を、快適さや操作性を高める部位にはスムーズさに繋がるコンプライアンスを与えているのです。

限界を超える走破性

新型Chiselのハイパフォーマンスな走りは、ワールドカップで戦うEpic 8から直接受け継いだもの。最先端のサスペンションキネマティクス、ライドダイナミクスがチューニングしたサスペンション、近年のテクニカルなワールドカップコースで磨き上げられたプログレッシブジオメトリーをすべて取り入れています。さまざまな地形で十分過ぎるパフォーマンスを発揮し、自信をもって速く走れます。

Smoother Is Faster（スムースさ＝速さ）

スペシャライズドのリアエンドをしならせるフレックスステーは、クラス最高のサスペンションパフォーマンスを可能にし、従来のピボットデザインから余分な重量やメンテナンスの必要性を削減できる、カーボンバイクでは一般的なデザイン。新型Chiselはアルミ合金でこれを実現し、カーボン製フレックスステー並みのペダリング効率、コントロール性、軽さを達成しました。フィールドおよびラボでの大規模なテストから、不可能を可能にしたことが証明されました。

走破性を高めるジオメトリー

新型Chiselのプログレッシブジオメトリーは、テクニカルなセクションの走破性を高めるだけでなく、速くて効率的な上りと加速を可能にします。ゆとりあるコックピットはライダーをバイクの中心に乗せ、ベストなポジションでトラクションをかけたりコーナーを曲がれるようにします。低めのBBハイトと寝かせたヘッドアングルは、荒れたセクションでバイクを安定させます。

ライダーと一つになるバイク – スペシャライズド・ライドダイナミクス

学校をサボってバイクに乗る子どもたちがいた一方、科学クラブで放課後まで物理法則を学んだ子どもたちもいました。そんな彼らもバイクに乗るのが好きで、大人になった今、ライドダイナミクスの一員として働き、ライダーのパフォーマンスを高める製品の検証に励んでいます。科学のエリート集団であるライドダイナミクスチームは、ライドクオリティーの向上を目標に、フレーム、ジオメトリー、サスペンションキネマティクス、スプリング曲線、ダンピング性能を包括的に開発。あまりにすばらしく、直感的で、まるでバイクがライダーと一体化したかのような走りからは、純粋な喜びだけが得られるのです。

２つのスタイルを満たす性能

新型Chiselは、いかにしてレースコースとテクニカルなトレイルの両方を得意としているのでしょう？　その軽量性と効率的なキネマティクスが坂を猛スピードで駆け上がれるようにし、サスペンションとジオメトリーが走破性の高いダウンカントリー・ウェポンに貢献しています。

最上のペダリング効率

新型Chiselのペダリング効率が驚異的なレベルなのは、ワールドカップを走るEpic 8のジオメトリーやキネマティクスを採用したおかげ。立たせたシートチューブアングルが最適なペダリングを行えるポジションにライダーを座らせ、改良を重ねたアンチスクワットがペダルボブを軽減。漕いだ力をそのままペダルに伝え、推進力へと変換するのです。

パワー伝達と動きを両立

新型Chiselのレバレッジ曲線とアンチスクワットは、サスペンションパフォーマンスとペダリング効率を両立させるよう、共に設計されています。全体的なサスペンションキネマティクスは新型Epic 8と前作Epic EVOの間に位置付けられ、レーシー過ぎず、かつ極端に動き過ぎないちょうどの特性となっています。