モーター刷新でさらに走破性とスピード強化、新e-MTB「Kenevo SL 2」｜SPECIALIZED

2023年11月8日製品情報

「SPECIALIZED（スペシャライズド）」が、オールマウンテンスタイルのライドに適したe-Bikeである「Kenevo SL（ケニーヴォ・エスエル）」の新型を発表した。効率的かつパワーとトルクが強化された新しいSL１.2モーターを搭載したのが主な特徴。以下、プレスリリースより紹介。

ショートライドからトレイン、オールデイライドまで

スペシャライズドのEnduroは、同カテゴリーのジオメトリーに新たな基準を設けました。そのEnduroに電動アシストを融合させた新型Kenevo SL 2は、６通りのジオメトリーをお好みで選べます。さらに、ライドダイナミクスや抜かりないパーツチョイスにより、バイクが身体の下で消えるような感覚が得られるのです。前後170mmのしなやかでレスポンスに優れたトラベル量を備え、ランチタイムのショートライドからバックカントリーでの丸一日をかけたライド、そしてバイクパークでの賑やかなトレインまで、あらゆる走りがその守備範囲です。

並外れた走破性

ライドダイナミクスは、フレーム、サスペンションキネマティクス、ショックチューニングを一つのシステムとして捉えて総合的に開発。このバイクなら、どんなに雄大で激しいトレイルでさえ、余裕で走れるでしょう。フルモノコックのFACT 11m カーボンフレームは、フロントエンド、リアエンド、そしてそれらを繋ぎ合わせるリンクなど、フレーム全体を一つとして調整しました。これにより、横方向とねじれによるたわみが最小限に抑えられ、思い通りのハンドリングが可能になります。

自然なペダルアシスト

トレイルを軽快にたくさん走れるようにするには、軽さと十分な航続可能距離が必要です。SL 1.2 モーターは、類を見ない効率的なe-Bike システムで、最大限の重量航続距離比を実現。前モデルより33％アップした320ワットの最大パワーが自然なペダリング感覚をもたらします。また、最大トルクは43％アップの50Nm。壁のような急な上り坂を難なく駆け上がり、ロングライドをスピーディーにこなし、スピードで乗り切るセクションでは勢いをより保てるようになりました。320Whの内蔵バッテリーで、最長５時間のライドを楽しめます。もっとたくさん走りたいなら、160Whのレンジエクステンダーをボトルケージに差し込むだけで、走行時間を７時間半に伸ばせます。

e-Bikeであるのを忘れる軽さ

Kenevo SL 2なら、タフで険しいトレイルさえ、楽々と手懐けられます。ジオメトリーに定評のあるEnduroのカテゴリーを定義する走りが、さらに安定し、速く、軽快なものに進化。これはすべて、ライドダイナミクスでフレーム、サスペンションキネマティクス、ダンパーチューニングを総合的に開発したおかげです。そして、超軽量で最先端の効率性を誇るTurbo SL 1.2 システムが、強化されたパワーとトルクでその走りをアシストします。

バイクとライダーの一体感を

Kenevo SLは、バイク全体を一つとして捉えた統合的な開発アプローチで、トレイル性能の新しいベンチマークを設定します。トレイル大好きなスペシャライズドのTurbo MTB チームは、シングルトラックを走るために生きているようなもの。フレーム、ジオメトリー、サスペンション、モーター、バッテリー、コントローラーなど、バイクのすべてが互いに完璧に機能するように開発しました。そこにライダーであるあなたが加わると、信じられないほどの走りがもたらされます。

確かな操作を生み出すジオメトリー

Kenevo SL 2は、オールマウンテンスタイルのライドに適したe-MTBのハンドリング性能に新たなベンチマークを設け、定評のあるEnduroのジオメトリーを６通りに変更できます。ゆとりのあるコックピットは、バイクの上で身体の可動範囲を広げ、トラクションやコーナーでの操作性を最大限に高められるようにします。立たせたシートチューブアングルは、ライダーをバイクの中心に座らせ、寝かせたヘッドアングルと短めのフォークオフセット、29インチホイール、長めのホイールベースは、荒れたセクションでの安定性を高めます。

Kenevo SL 2の調整可能なジオメトリーは、走る場所やスタイルを問わず、ライダーが思い描く走りを実現します。６種類のセッティングからハンドリング特性を変更し、ライダーのスタイルや走る地形とマッチさせましょう。ヘッドアングルは62.5、63.5、そして64.5度に、BBハイトは上下に６mm変えられます。

６つのバーと6つのピボットが目指す目標：

Kenevo SL 2のシックスバー・リンケージは、雄大で過酷なトレイルに適した究極のサスペンションリンケージ。重心（リンケージとショック）の位置を下げて中心に集め、安定していながら反応性に優れたハンドリングや、トレイルでの機敏な乗り味を生み出します。

ショックのコンプレッション側に作用するテンションリンクを追加したことで、レバレッジレシオとアクスル軌道を別々に独立して調整できるようになり、スプリングとダンパーの性能を大幅に改善しました。さらに、わずかに後方へ向かうアクスル軌道は、障害物と衝突した際、引っかかるのではなくホイールを後方へ逃がすことで、衝撃を巧みに吸収します。また、初期トラベルでアンチスクワット特性を発揮し、ペダリング効率を向上させます。

Kenevo SL 2のレバレッジレシオは、細かなバンプをしっかり拾い、ミッドストロークでは踏ん張り、大きな衝撃を受けてフルストロークするような場面もしなやかにいなします。モーターからのパワーを同調させ、よりハイスピードに対応し、シックスバーによるキネマティクスのポテンシャルをフルに活かすために、スペシャライズドのエンジニアたちはKenevo SL 2専用のバルブとスプリングカーブを寝る間も惜しんで開発。特別なカスタムをせずとも、初めて乗るその日から最高のパフォーマンスを発揮します。

Kenevo SL 2の頭脳「MasterMind TCU」

Kenevo SL 2の頭脳を司るのがMasterMind TCU (Turbo Control Unit)。あらゆるライド情報を表示し、リアルタイムでアシストレベルを変更できます。無線環境でのアップデートにも対応し、システムを常に最新の状態に保てます。またSpecialized アプリとのシームレスな通信により、アシストパワーのカスタマイズ、航続可能距離の調節、システムロックによる盗難防止、システムの健康状態に関するフィードバックが可能。唯一無二の高度なパーソナライゼーションと自然な乗り心地を実現できるのは、システムのあらゆる側面を入念に設計したTurbo e-Bike マネジメントだけ。お使いのスマートフォンと常に接続および同期した状態で、すべてを管理できます。