さいたま市『ツール・ド・フランス サイクルシティ』ラベル認定獲得、アジアの都市では初
さいたま市は、ツール・ド・フランスなど主要サイクルロードレースを主催するA.S.O.(Amaury Sport Organisation)が実施する「『ツール・ド・フランス サイクルシティ』ラベル」において、4種の評価基準のうち「レベル2 : 自転車を促進するための計画的な政策を持つ自治体」の認定を受けたと発表した。アジアの都市では、さいたま市が初めてだという。以下、プレスリリースより。
自転車関連の取り組み状況を評価、認定獲得
今回の認定に際し、「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」の開催、更には2016年に策定された「さいたま自転車まちづくりプラン」により、市内外の通勤・通学やレジャーでの自転車利用を発展させるきっかけとなったことや、定期的に開催している自転車安全講習会、自転車の適切な施錠方法に関する意識を高めることを目的とした「ツーロック・デー」キャンペーンの実施など、自転車のモビリティに対する意識を高めるための施策が評価され、認定されました。
『ツール・ド・フランス サイクルシティ』ラベルとは
『ツール・ド・フランス サイクルシティ』ラベルは、「ツール・ド・フランス」や「ブエルタ・ア・エスパーニャ」など、世界的な自転車ロードレースを主催している、A.S.O. (Amaury Sport Organisation)が、自転車普及に積極的に取り組む自治体を宣伝することを目的に2021年に発足した制度です。
認定レベルは、以下のとおり4段階で認定されます。
レベル1 : 自転車の普及に積極的な自治体
レベル2 : 自転車を促進するための計画的な政策を持つ自治体
レベル3 : サイクリングの促進に熱心な政策をとっている自治体
レベル4 : 自転車普及促進の模範的な政策をとっている自治体
※詳細および認定されている都市の情報についてはこちらをご確認ください(英語)
さいたま市の認定内容
■名称
『ツール・ド・フランス サイクルシティ』ラベル
※『ツール・ド・フランス サイクルシティ』ラベルの認定を受けた都市はアジアの中でさいたま市が初
■認定レベル
レベル2 : 自転車を促進するための計画的な政策を持つ自治体
さいたま市自転車施策の主な評価ポイント
・明確なKPIを設定し、さまざまな目標を盛り込んだ、体系的な自転車発展計画。
・自転車の適切な施錠方法に関する意識を高めることを目的とした「ツーロック・デー」キャンペーン(※)。
・年間を通じて自転車安全講習会が定期的に開催されており、あらゆる年齢層の利用者を対象としている。
A.S.O.による評価コメント
さいたま市は、スポーツ、レジャー、日常的な移動など、あらゆる形態で自転車を推進するための政治的・都市的環境づくりへの顕著な取り組みが評価され、サイクルシティ・レベル2を取得した。
市長コメント
この度、さいたま市はツール・ド・フランスが認定する、サイクルシティという、自転車普及に取り組む自治体に対する評価で最高レベル4のなか、レベル2を獲得いたしました。これは、アジアの都市では初の受賞となり、さいたま市が自転車利用による健康づくりや環境の配慮、交通安全に対する意識向上など多岐にわたり課題を解決する取組みが評価されたもので、大変喜ばしいことであり、本当に嬉しく思っています。
これからも、自転車を活用した総合的なまちづくりを推進してまいります。さいたま市長 清水勇人
ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムについて
毎年7月頃に、フランスとその周辺国で開催される世界最高峰のサイクルロードレースである「ツール・ド・フランス」。
「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」は、毎年秋に、その年の「ツール・ド・フランス」で活躍したスーパースターが集結し、さいたま新都心駅周辺の特設コースで熱戦を繰り広げる国際的な自転車競技イベントです。
「ツール・ド・フランス」の名を冠した日本で唯一のレースであり、毎年約10万人の来場者を誇り、世界190の国と地域でテレビ放映されています。
2013年に初開催し、今大会は記念すべき第10回目の開催となります。
※2020年、2021年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、開催を見送りました。