【UCIトラックネーションズカップ香港】日本勢が金メダル7つ獲得 東京五輪に弾みつける

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PHOTO:the cycling association of Hong Kong China

中国・香港で16日まで開催されていた「2021UCIトラックネーションズカップ」。最終日の16日は、東京オリンピック代表内定選手の新田祐大選手が男子スプリントで、小林優香選手が女子ケイリンで、橋本英也選手が男子オムニアムで金メダルを獲得。女子マディソンでは梶原悠未選手・中村妃智選手ペアが金メダルを獲得した。そのほか男子スプリントでは脇本雄太選手が銀メダル、深谷知広選手が銅メダルを獲得、男子スプリントは表彰台独占となった。女子マディソンでも楽天Kドリームス(鈴木奈央選手・古山稀絵選手ペア)が銅メダルを獲得、本大会を通じて日本勢は金メダル7個、銀メダル4個、銅メダル4個の獲得となった。

ブノワヘッドコーチ「すべての勝利に価値がある」

コロナ禍で国際試合の舞台が限られるなか開催された今回の大会。東京五輪に向け貴重な準備の機会を首尾よく終えたトラック代表チームが、ブノワヘッドコーチ以下大会を振り返ってコメントを発表した。

ブノワヘッドコーチ
「大会に参加し、本当に良かったと思う、すべての勝利に価値がある。東京五輪に向けてのいい準備ができたと感じている。特に新田は非常に力強いレースができた。今のコンディションであれば東京五輪でもいい結果が期待できるのではないかと思う。若手選手は、もっとハングリーに戦わなければならない」

ジェイソンコーチ

「大会を通じてポジティブな結果が出て、数少ない国際大会で若手選手にも貴重な経験となったと感じているが改善点も同時に見つかった。この経験をどう生かしていくかが課題。」

新田祐大選手

「予選はあまりタイムが出ていなかったが、ある意味切り替えてレースに臨むことができた。決勝戦はいい緊張感で臨め、最後は気力で走りました。今年に入ってから深谷選手が開催してくれたスプリントの勉強会でスプリントの戦い方が整理できた。東京五輪でのメダル獲得にこの大会を通じて近づいたと感じている。個人としては個人種目で初の金メダルの獲得したことはうれしく思うが、さらに成長しなければならないと感じている。」

小林優香選手

「大会を振り返って、ケイリンに関しては優勝だけを見据えて、決勝は気持ちに余裕を持って臨むことができたのが勝因だと思う。ゴールした瞬間は自然にガッツポーズが出た。今回の大会は自信になったのでもう一度コーチと話し合いながら東京五輪に向けて準備したい。」

橋本英也選手
「今回は少人数でのレースになったが、自分が想定していた通りの得意な展開になった。最後のポイントレースで落車をしてしまい、その後積極性に欠けてしまったのが反省点としてあげられるが、それ以外はスムーズにレース運びができ、優勝できたのは自信となった。東京オリンピックでは今回とは違う展開になると思うが積極的な走りをしたい。」

脇本雄太選手

「予選1位で通過できたのでコンディションはいいと感じていた。ギリギリの部分は有ったがタイムの部分はある程度納得している。決勝の新田選手とのレースでは自分の持てる力、持ち味はある程度出せたと感じている。ケイリンについては課題が見え、スプリントでは銀メダルだったが、いい経験が積めたと感じている。」

深谷知広選手

「3位という結果については、今の実力・コンディション通りかなと感じている。新田選手との対戦は、もともとフィジカルでは新田選手が上なので、自分は新田選手の穴を探したが今日は付け入る隙が無いな、と感じた。自分は一戦一戦目の前のレースを全力で戦いたい。」

梶原悠未選手

「マディソンはスプリントの戦いになったが、序盤で先手を打ってポイントを積み上げられたこと、中村選手との交代も全てタイミングを合わせられたことが良かった。最後の2組の逃げを作ったことに関して、すでにラップされなければ勝利が確定していたので冷静に判断して走ることができたものの、二人の持久力という点では課題が見つかった。
今回、参加した4種目のうちスクラッチで優勝できなかったのが悔しいが、残る3種目で優勝できたのはとても嬉しい。この走りを東京オリンピックでもできるよう残る期間を大切に過ごしていきたい。」

中村妃智選手

「今日のマディソンは予想していた通りスプリント勝負のレース展開となったが、梶原選手にいいポジションで交代することを意識して走った。残り10周ほどで2組の逃げを作ってしまったのが悔やまれる。東京オリンピックに向け最後まで戦い抜けるよう持久力を強化したい。」

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