「ツール・ド・九州・山口」2023年にも始動 九州地域戦略会議で構想を承認
九州沖縄と山口9県の知事、経済団体でつくる「九州地域戦略会議」は30日、山口市内で開いた会合で、域内を広く対象とする自転車ロードレースの国際大会「ツール・ド・九州・山口(仮称)」を2023年にも創設する方向で取り組むことを承認した。大会は一般向けのサイクリングイベントも併設し、サイクルツーリズム推進の核に据える。
将来的には九州一周も視野に
九州地域戦略会議は九州各県と山口県の知事、九州経済連合会などが参加する会議体で、九州の一体的発展に資する社会資本整備、産業振興と環境保全などを目的に域内の連携施策を話し合っている。この日開かれた会合では、自転車活用推進法が定めた活用計画の一環として、サイクルツーリズムの振興をはかる国際大会の創設計画が話し合われた。
構想によると国際大会は「ツール・ド・九州・山口(仮称)」とし、2023年の5月、10月、11月のいずれか時期を第1回とする隔年開催。域内で設置検討されている広域7ルートを大会コースとし、該当する自治体が持ち回りで開催していく。大会期間や規模は今後詰めるが、最大2日間で3000人程度を予定しているという。観光需要振興のため、一般のサイクリストも参加できるサイクリングイベントも併設する。将来的には九州一周ルートも検討、規模拡大を視野に入れる。