千葉の高校球児、自転車で甲子園へ「出場」 様々なサポートで夢叶える

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地方大会で破れた千葉の高校球児が、甲子園への夢を違った形で叶えたいと、ママチャリに乗りはるばる甲子園球場まで走ると宣言、SNS上で話題となり様々なサポート受け、14日ついに球場へ到着した。

「甲子園に行くという目標が捨てきれない」

この高校生は浦安南高(千葉県浦安市)の野球部元主将、湯原諒さん。同校は西千葉大会2回戦で敗退、「甲子園に行く」という夢は叶わなかった。それでも心残りだった湯原さんは、自宅から「自転車で甲子園に行く」ことを思いついた。

8月10日の朝、ママチャリの前後にテントや着替えをくくりつけた写真とともに、自身のTwitterで甲子園まで向かうことを宣言。ハッシュタグもつけてサポートを呼びかけた。このツイートはたちまち話題となり、ものすごい勢いで拡散された。実際、道中で様々な人たちが援助をしてくれることになった。

主に国道1号、246号を走っていたそうだが、多くの見知らぬ人々からたくさんの差し入れを受けたり、少し車で送ってもらったり、食事のサポートを受けたり。

予期せぬパンクやタイヤのバーストも、善意の方が直してくれるなど、1人の少年の夢を、様々な人たちがサポートし続けた。

甲子園でも人気者に

この他にも、自宅に泊めてくれる人が複数現れるなど、一部の間ではすっかり有名な高校生となった湯原さん。8月14日午後、ついに甲子園球場へ到着したが、この頃には全国大会出場チームの関係者や応援団の人たちにも知れ渡る存在となっていた。

15日には地元千葉の代表校、木更津総合高の試合も観戦。アルプススタンドで関係者に大歓迎を受けたようだ。初日の14日はどなたかにチケットを用意してもらったようだが、15日以後は毎日当日券売り場に並んでチケットを買い、観戦している。

「甲子園に行きたい」という少年の夢を、多くの見知らぬ人たちが援助し、ついに叶えるエピソードは多くの人々の感銘を呼び、メディアの取材も多数受けたもよう。湯原さんは21日の決勝までとどまり見届けたいとしている。

[追記]帰りも何か計画を!?

準々決勝が行われている本日(8月18日)も甲子園で観戦している湯原さんだが、さきほど学校側から「帰りは親が迎えに行くか新幹線で帰りなさい」と指導が入ったようだ。しかし何か思いついた様子。決勝後の21日以降、彼がどのようなかたちで家路につくのか、自転車クラスタとしても期待せずにはいられない。

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