千葉の高校球児、自転車で甲子園へ「出場」 様々なサポートで夢叶える
地方大会で破れた千葉の高校球児が、甲子園への夢を違った形で叶えたいと、ママチャリに乗りはるばる甲子園球場まで走ると宣言、SNS上で話題となり様々なサポート受け、14日ついに球場へ到着した。
「甲子園に行くという目標が捨てきれない」
この高校生は浦安南高(千葉県浦安市)の野球部元主将、湯原諒さん。同校は西千葉大会2回戦で敗退、「甲子園に行く」という夢は叶わなかった。それでも心残りだった湯原さんは、自宅から「自転車で甲子園に行く」ことを思いついた。
https://twitter.com/Ryo_Yuhara/status/1027720719352750080
8月10日の朝、ママチャリの前後にテントや着替えをくくりつけた写真とともに、自身のTwitterで甲子園まで向かうことを宣言。ハッシュタグもつけてサポートを呼びかけた。このツイートはたちまち話題となり、ものすごい勢いで拡散された。実際、道中で様々な人たちが援助をしてくれることになった。
https://twitter.com/Ryo_Yuhara/status/1028096471659208704
主に国道1号、246号を走っていたそうだが、多くの見知らぬ人々からたくさんの差し入れを受けたり、少し車で送ってもらったり、食事のサポートを受けたり。
https://twitter.com/Ryo_Yuhara/status/1028562921448595456
予期せぬパンクやタイヤのバーストも、善意の方が直してくれるなど、1人の少年の夢を、様々な人たちがサポートし続けた。
https://twitter.com/Ryo_Yuhara/status/1028836079716061187
甲子園でも人気者に
この他にも、自宅に泊めてくれる人が複数現れるなど、一部の間ではすっかり有名な高校生となった湯原さん。8月14日午後、ついに甲子園球場へ到着したが、この頃には全国大会出場チームの関係者や応援団の人たちにも知れ渡る存在となっていた。
https://twitter.com/Ryo_Yuhara/status/1029189863105486853
リアル全ての道は504◯へと繋がる!浦安南野球部の湯原くんが、甲子園までママチャリでやって来ました。今から観戦するそうです!#湯原チャレンジ#甲子園#ママチャリで甲子園#5040と書いて甲子園と読む#route5040#ビート魂ショップ甲子園本店pic.twitter.com/uKcNIRjzkA
— designerMA2DA (@designerMA2DA) August 14, 2018
15日には地元千葉の代表校、木更津総合高の試合も観戦。アルプススタンドで関係者に大歓迎を受けたようだ。初日の14日はどなたかにチケットを用意してもらったようだが、15日以後は毎日当日券売り場に並んでチケットを買い、観戦している。
https://twitter.com/Ryo_Yuhara/status/1029620568545546241
「甲子園に行きたい」という少年の夢を、多くの見知らぬ人たちが援助し、ついに叶えるエピソードは多くの人々の感銘を呼び、メディアの取材も多数受けたもよう。湯原さんは21日の決勝までとどまり見届けたいとしている。
[追記]帰りも何か計画を!?
https://twitter.com/Ryo_Yuhara/status/1030675418146168832
準々決勝が行われている本日(8月18日)も甲子園で観戦している湯原さんだが、さきほど学校側から「帰りは親が迎えに行くか新幹線で帰りなさい」と指導が入ったようだ。しかし何か思いついた様子。決勝後の21日以降、彼がどのようなかたちで家路につくのか、自転車クラスタとしても期待せずにはいられない。