UCIワールドチームのドゥクーニンク・クイックステップが、26日に開幕する第108回ツール・ド・フランスの出場メンバーを発表した。昨年初めてポイント賞(マイヨヴェール)を獲得したサム・ベネット(アイルランド)が大方の予想に反し、コンディション不良で欠場する。その一方で、今年不死鳥のように復活を遂げたベテランスプリンター、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)が3年ぶりにツールに出場する。
カヴェンディッシュ「戻ることができてワクワクしている」
21日、ドゥクーニンク・クイックステップが公式ホームページおよびSNSで、26日に開幕する第108回ツール・ド・フランスの出場メンバー8人を発表した。
出場メンバー
ジュリアン・アラフィリップ(フランス)
カスパー・アスグリーン(デンマーク)
ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア)
マティア・カッタネオ(イタリア)
マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)
ティム・デクレルク(ベルギー)
ドリス・デヴェナインス(ベルギー)
ミケル・モルコフ(デンマーク)
驚くべきは、昨年初めて総合ポイント賞(マイヨヴェール)を獲得し、今年はその防衛を期待されていたサム・ベネット(アイルランド)が名を連ねていないことだ。チームの発表で本人がコメントしたところによると、数週間前のトレーニングで膝を少し痛めたため練習不足に陥り、コンディションが上がらなかったという。
チーム以外の関係者にも衝撃を与えるニュースだが、発表では彼の代わりにと明言されるかたちで、今年華麗なる復活を遂げたマーク・カヴェンディッシュのメンバー入りが発表された。カヴェンディッシュのツール出場は3年ぶりで、2016年の4勝以来の5年ぶりの区間優勝、そしてマイヨヴェール獲得も視野に入れる。本人は「ベネットがマイヨヴェールを防衛できないことは悲しいが、自分はツールに戻れてとてもワクワクしている。全力を尽くすよ」と意気込みを語っている。これまでツールで区間優勝通算30回を誇る、当代きってのスプリンターが大舞台で完全復活を遂げるか注目だ。