全国初「電動3輪バイク」のシェアサービス、愛知県春日井市で7日から社会実験

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次世代モビリティの開発を行うFuture(東京都)とドコモ・バイクシェアらは、日本初の電動3輪バイクによるシェアサービスの社会実験を、2021年6月7日から8月31日まで、愛知県春日井市のJR 勝川駅を拠点に開始すると発表した。ドコモ・バイクシェアが4月に発表したシェアリングプラットフォーム用アタッチメントを自転車以外で活用する初めてのケースとなる。

地域活性化を図るECアプリ開発、その中にMaaSとして組み込み

7日から始まる実証実験では、Future が開発したスマートフォン用アプリ「かすがいGOGO!」に登録した地域住民が、同じく同社開発の電動小型モビリティを利用できる。アプリでは免許証の確認を含むバリデーションを行い、実証期間中は無料で利用できるという。

使用する電動3輪モビリティには、ドコモ・バイクシェアが提供するシェアリングプラットフォーム用アタッチメントを搭載する。同社が自社車体、さらに自転車以外のモビリティとも連携できるプラットフォームとしてこの4月に発表したものだが、今回の実証実験が自転車以外に活用される初めてのケースだ。

また今回のシェアサービスを組み込んだ「かすがいGOGO!」は、地域活性化を図るためのECアプリ。地域の商店、ショッピングセンター、市民をつなぐデジタルトランスフォーメーションの確立を目指し、今回のような次世代モビリティや地域通貨との融合も図っていくという。このアプリはもともと「withコロナ」に対応しながら地元応援・地産地消推進による「春日井独自のECモール」を構築するための事業で、今年1月から同じく実証実験として展開されており、店舗予約機能や、有料でのデリバリーサービスなどを提供している。コロナ禍で感染対策を行いながらのビジネス継続、また移動難民へのリーズナブルな移動手段の提供など、地域課題の解決を図りうる新たな基盤確立を目指した試みだ。

今回の実証実験について、Future 代表取締役CEOの井原慶子氏(元レーシングドライバー/日産自動車株式会社独立取締役・報酬委員会委員長/慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科特任教授)は「昨年のゴールデンウイークの頃、緊急事態宣言下において「商業活動の 継続が大変厳しい」「非接触型の移動はできないか」と地元の商店街の方々の声を聞き、コロナ禍の移動改善および脱炭素社会実現に向けてドコモ・バイクシェアと共にデジタルモビリティサービスの開発をしてきた。地域の人々の声を聞きながらサービスの充実をはかりたい」とコメントしている。

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