自転車競技の国際管轄団体であるUCI(国際自転車競技連合)が声明を出し、少なくとも4月3日まで、同団体が管轄するすべてのイベントの中止を主催者に要請した。東京五輪の代表選手選考についても、3月3日に遡って選考対象期間を中断するようIOCなど関係団体に依頼している。
すでにほとんどのレースが中止・延期済 日本にも対象レースが
当メディアでも連日伝えているが、シーズン最中だったクラシックレースや、パリ〜ニース、ティレーノ・アドリアティコ、ジロ・デ・イタリアなどの主要なレースはすでに中止・延期の措置が取られている。これまでは主催者団体がそれぞれの国の保健当局との対話・指導を受けて独自に決定していたが、統括団体が声明を出したことで、感染拡大局面にある全ての国の国際的イベントが対応を迫られることになった。
この声明は当然アジア・日本にも及ぶこととなっており、具体的には今月開催される予定のUCIアジアツアー「ツール・ド・とちぎ」(3月20〜22日)も対象だ。3月5日時点で、主催者側は関連イベントの中止、スタート・フィニッシュ会場への観客入場禁止などの対策を行なって、レース自体は通常通り開催する意向を示しているが、今回の要請が出たことで中止・延期は必至とみられる。