2019年12月10日、UCI(国際自転車競技連合)が2020年から2023年までの3年間登録される、UCIワールドツアー/UCIプロチーム/UCIウィメンズワールドチームのリストを発表した。事前に報道されていた通り、男子チームではコフィディスやイスラエルスタートアップネイションがワールドチーム昇格を果たした。
男子: ワールドツアーチームは1チーム増、プロチームは6減
UCIでは、自らが主催あるいは認定する世界クラスのレースには、ライセンス委員会の承認を得たチームのみ出場できるとしており、これまでは毎年ライセンスの申請、認定、更新が行われてきた。来季から制度改革の一環として、2020年から2023年までのライセンス付与となった。またカテゴリ名も変更となり、男子に関してはトップカテゴリを「UCIワールドツアーチーム」、その下部を「UCIプロチーム(プロコンチネンタルチームから改称)」と改称。そして、これまでカテゴライズされてこなかった女子チームに対しても「UCIウィメンズワールドチーム」をトップカテゴリとして認証することになった。条件をクリアし晴れてライセンスを与えられたのは、UCIワールドツアーチーム、UCIプロチームともに19、UCIウィメンズワールドチームは7(それぞれ審議中のチームも含む)となった。
男子に関しては以前から報道されていた通り、コフィディスやイスラエルスタートアップネイションがUCIワールドチーム昇格を果たした一方で、昇格を目指しナイロ・キンタナやウィネル・アナコナ(共にコロンビア)などを獲得したアルケア・サムシックは引き続き下部カテゴリに留まることになった。既報通り「トタル・ディレクトエネルジー」は「NTTプロサイクリング」となり、新チームとして登録を果たしている。
UCIプロチームでは、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネなど、相次ぐチーム解散のあおりをうけ登録チームが6つ減少。別府史之が移籍した「デルコ・マルセイユ・プロヴァンス」は、「NIPPO・デルコ・プロヴァンス」として登録された。
男子チーム一覧
UCIワールドチーム(2020-2023年)
アージェードゥーゼル・ラモンディアール(フランス)
アスタナ(カザフスタン)
バーレーン・マクラーレン(バーレーン)
ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)
CCC(ポーランド)
コフィディス(フランス、新規)
ドゥクーニンク・クイックステップ(ベルギー)
EFエデュケーションファースト(アメリカ)
グルパマFDJ(フランス)
イスラエルサイクリングアカデミー(イスラエル)
ロット・スーダル(ベルギー)
モビスター(スペイン)
NTTプロサイクリング(南アフリカ)
チームイネオス(イギリス)
ユンボ・ヴィズマ(オランダ)
サンウェブ(ドイツ)
トレック・セガフレード(アメリカ)
UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)
審議中:ミッチェルトン・スコット(オーストラリア)
UCIプロチーム(2020-2023年)
アンドローニジョカトリ・シデルメク(イタリア)
バルディアーニ・CSF・ファイザネ(イタリア)
カハルーラル・セグロスRGA(スペイン)
サーカス・ワンティゴベール(ベルギー)
ファンダシオン・オルベア(スペイン、新規)
ガスプロム・ルスヴェロ(ロシア)
ラリーサイクリング(アメリカ)
リワル・レディーネス(デンマーク)
スポートフラーンデレン・バロワーズ
アルケア・サムシック(フランス)
ノボ ノルディスク(アメリカ)
トタル・ディレクトエネルジー(フランス)
ウノX・ノルウェージャンデヴェロップメント(ノルウェー、新規)
B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト(フランス)
ブルゴス・BH(スペイン)
コレンドン(ベルギー)
NIPPO・デルコ・プロヴァンス(フランス)
ヴィノ・ザブ・KTM(イタリア)
審議中:ビンゴール・WB(ベルギー)
女子:はじめてのカテゴライズ、トップカテゴリは7チーム
女子チームはこれまで「UCIチーム」のワンカテゴリしかなく、46チームが登録されていたが来季から階層化する。2020年からファーストディヴィジョンとして「UCIウィメンズワールドチーム」を新設。與那嶺恵理が所属する「アレ・BTC・リュブリャナ」も登録された。
女子チーム一覧
UCIウィメンズワールドチーム(2020-2023年)
アレ・BTC・リュブリャナ(イタリア)
キャニオン・スラムレーシング(ドイツ)
CCC・リブ(ポーランド)
FDJヌーヴィルアキテーヌ・フュチュロスコープ(フランス)
モビスター(スペイン)
サンウェブ(ドイツ)
トレック・セガフレード(アメリカ)
審議中:ミッチェルトン・スコット(オーストラリア)