「危険運転撲滅を」ウーバーイーツ配達員の組合が抗議声明 トラブル元の運転手は業務解かれる

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料理配達サービス「ウーバーイーツ」の配達員でつくる労働組組合が2020年2月6日、東京都内で記者会見を行い、配達員がたびたび危険運転の被害に遭っていると声明を出した。声明のきっかけとなった1月下旬の事故に関しては被害者が被害届を出す一方、組合としてもそれ以外の事故調査も積極的に行うとしている。

「多くの配達員が危険にさらされている一方、交通ルールを守らない配達員もいる」

会見を行ったのは組合幹部のほか、1月下旬の事故当事者である配達員の男性。この配達員はユーチューバーとしても活動しており、事故の一部始終を動画で公開、賛否両論を呼び起こしていた。

動画に映っている限りでは、複数の自転車が道路左端のナビマークがあるエリアを走っているところ、安全な距離を確保しない状態で抜き去り、さらに幅寄せも行っている。被害を受けた配達員も車体を叩くなどして激しい抗議を行ったため、ドライバーと思しき人物と激しい口論、もみ合いになった様子が記録されている。動画がアップされた直後から、この配達員の行為も含めて賛否両論があったが、基本的にはバス側の動きは道交法違反の疑いが極めて濃い。男性は会見の中で「私の10センチ近くまで幅寄せしてきた。一歩間違えば大事故」と話した。そういった理由もあり、この件に関しては男性が被害届を提出して警察に捜査を求めることとなった。なおこのドライバー(東京都内のインターナショナルスクールのバス運転手)は動画掲載直後からスクールに問い合わせがあったこともあり、運行委託した会社が任を解いたという。スクール側もプレスリリースを出し遺憾の意を表明している。

会見で組合は、配達員は今回のような件以外にもクルマ側の危険運転により危険にさらされることが常態化しており、これをきっかけに危険運転の撲滅を訴える声明を出すことにしたと述べた。組合の前葉富雄執行委員長は「多くの配達員が危険にさらされている一方で、交通ルールを守らない配達員もいる。お互いに安全運転を心がけるように呼びかけたい」と話している。組合ではNPO法人「東京労働安全衛生センター」と協力し配達員の事故実態を調査しており組合ホームページにフォームを設置し、報告を呼びかけている。

外部リンク:ウーバーイーツユニオンの声明
外部リンク:ウーバーイーツユニオンが設置している事故調査フォーム

 

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