東京五輪とパリ五輪の女子ロード代表で、2024年日本選手権ロード女子王者であり、押しも押されもせぬ日本女子ロード界の女王 與那嶺恵理選手が自身のブログで一線から退くことを発表した。
タイトルには「立つ鳥、夢濁さず」
同選手の2024年シーズンはスペインの女子プロチーム「Laboral Kutxa-Fundacion Euskadi(ラボラル・クチャ-ファンダシオン・エウスカディ)」で欧州のレースに参戦しながら、全日本女子ロードを制しパリ五輪と世界選手権に出場という、日本女子ロード界を一人で牽引する大車輪の活躍だった。キャリア通して国際大会でメダルという分かりやすい成果は得られなかったが、2010年代から、全日本選手権を7度制するという圧倒的な成績を残し続け、さらに女子選手でただひとり欧米のプロチームで複数年活躍するなど、日本女子ロード界で未踏の領域を大きく切り拓いたレジェンド。その彼女の2025年の動静が伝えられず注目されていたが、昨年末、自身のnoteに「立つ鳥、夢濁さず」と名付けられたエントリーを掲載。第一線を退くことを表明した。
心の整理をつけるために書いたという長文のエントリーには、競技に真摯に向かい続けた彼女の人柄が垣間見える。唯一無二の業績を持つ彼女だけに、今後のキャリアに期待せずにはいられない。